ＦＯＯＤＲＥＡＭ

ドキッとさせてしまったかな。。。
この絵はcasbah のキッチンに貼って、
毎日私が眺めてる絵なんです。

無宗教ながら、この宗教画をみるとほっとします。

傷つき血を流すイエスに寄り添う天使。
血を流す行為は浄化を意味し、
イエスはその流れる血の痛みに身を任せ、
自らをその痛みに委ねている。。。

寄り添う天使もまたすべてを理解し、受け入れてもいるけれど、
その表情は歪んでいる。。。

私たちは傷ついて光を放つ人間。

きっと流した血の分だけ、
浄化されるね。

涙が癒してくれる。

２０１１年は、たくさんの人が血と涙を流した。

その命を落とした人もたくさんいる。。。

その方達はきっと、
犠牲者なのではなく、奉仕者なのだと理解したい。

当事者の方達は、奉仕者なんて呼ばれたくないに決まってるけれど。

避難民や移住者として、
新しい土地に移った方達の流したのも、
血と涙だった。

あらゆる場所の、
あらゆる人たちが、血と涙を流し、
そのことできっと何かが浄化され、
それで何かが癒された。

悲しみと苦痛に顔を歪めながらも、
私たちは生きなければならないし、
そのことを真剣に考えなければならない。

生きるためには食べなきゃいけないし、
その食べるという行為が命を縮めることもある。

放射性物質に汚染された食物。。。
誰もほんとの意味で逃れられない。

それでも、前を見据えて生きていかなきゃいけない。

私自身も血と涙を流し、浄化を終えた一年だった。
けれど、浄化されてハッピー！！という訳もなく、
また新たな試練に痛みを感じ始めている。。。

その繰り返しの日々。

そんな毎日の中で食に向き合う私。
２０１２年はもっともっと、研ぎすまされた感性を目指していきたいな。

何度も血を流し、浄化し、
いく粒もの涙でその痛みを浄化し、
その手で調理していく。

そこにあるのは修行なのかも。

私ってきっとそんな風にしかできないのだろうな。。。

年の瀬も迫った３０日の本日、
また新たな覚悟を心に決めて、
その痛みに身を任せています。

あと一日で２０１１年も終わります。

この貴重な瞬間をどうぞみなさま、
愛する人とともにお過ごし下さい。

そして２０１２年に思いを込めて、
みんなの思いで良い年にできるようにと、
心から願っています。

。。。愛を込めて。